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宮上さん:8月に病院機能評価を受審されるとの事ですがこれはどこがやっているのですか? 副院長:厚生労働省から委託された第三者機構がやっています。受審する義務はないのですが、業務を見直して簡略化して誰が新しく入社しても同じ事を同じように出来る、工場で言えば、生産ラインがあって社員が変わってもラインは変わらず、良い商品ができるのと同じようなコンセプトです。 宮上さん:例えば看護師さんなどが病院を移られるとき「この基準をクリアしてます」というのはやりやすいのではないですか? 副院長:本当はそうあるべきなんですけど、行政が厳しく勧めているものではないので、今のところあまり広く認知されている評価でもないんです。もっと積極的に勧めても良いものだと思うんですけどね。 宮上さん:評価の方法はどのようなものですか? 副院長:書類を作って書類審査を受けて、書類審査が合格であればサーヴェイヤー(検査官)の方が来られて1日かけて病院の問題点などを調べます。 宮上さん:ではマニュアルのようなものをきちっと用意されるのですか? 副院長:マニュアルは多ければ多いほど合格し易いのです。マニュアルが少なければ勉強不足ということで受ける事すら考え直せと言われてしまいます。それに、マニュアルも作っているだけではなく内容がその病院の文化であって職員全員の頭にしみついてなければなりません。サーヴェイヤー(検査官)もマニュアルや量だけを見るのではなく、職員の動きを見て「ちょっとマニュアルと違うのでは?」と思えば、落とされてしまいます。初回の合格率は13%くらいですから浪人する事もあるんですよ。(笑) 宮上さん:厳しいですね。では日本病院機能評価受審の事は職員の皆さんに前もって告知されているんですよね? 副院長:もちろんです。1年前から告知をしています。大学受験のようにどこがでるか分からないような落とすための試験ではなく、試験の内容も分かっていて非常に分厚い書類を全部クリアしなければならないのです。しかも私一人ではなく職員全員が同じレベルでなければなりません。 宮上さん:福外科病院の職員は何名くらいですか? 副院長:50人弱です。 宮上さん:1日の外来患者さんでどれくらいの人数ですか? 副院長:大体僕の外来で120〜130人です。 宮上さん:本業のお仕事もされながら受診の準備をされるわけですよね。 副院長:日常業務以外にも受審準備作業をしなければなりませんから、受ける施設が少ないのです。 宮上さん:それだけ大変なのであれば対価としてそれに合格すれば、それなりの見方はしてもらえるという 副院長:そうですね。。。付加価値として見てもらえる可能性はあります。でもこれはそのような付加を望んでという考え方ではなく、安全な病院作りのため、スタッフの意志を統一し同じベクトルで進むために役立てたいと思っています。 |
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